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まる子ムの生息地です。本読んだりゲームしたり。

僕ですか?これはまことに自惚れるようですがびんぼうなのであります/著者 山之口貘、解説 井上博年/2013

 

永遠の詩03 山之口貘

永遠の詩03 山之口貘

 

 

 

沖縄の詩人 “獏さん” の詩集。ユーモアにあふれていて楽観的でふわふわしているのに、鋭く刺さるような表現が潜んでいたりしてびっくりします。

 

・世はさまざま

“うむまあ木” という、沖縄のお墓によく生えている変わった木の話。「そばに来ては泣きくずれる  かなしい声や涙で育つ」という。

 

・求婚の広告

獏さんはめちゃくちゃ結婚願望が強くて、この詩では、だれかいい人お嫁にきてくださいと切々と訴えている。まだ見ぬ未来の「女」を、ただ待っている。「あなたを 私は 待ち侘びているのです」

 

・ミミコの独立

ミミコちゃんは、獏さんの娘の泉のあだ名だそうです。この詩に関する詩で、解説で紹介されていたのがとても好き。

たとえ  いなかは  どこでも

ミミコはミミコ、ぼくは  ぼく

それでじゅうぶん  この世界はなりたっている

その証拠に  咲いていなさい  桃の花!

 

・博学と無学

ポール・ヴァレリーの名前にまた出会いました。そろそろ読んでみる時期なのかもしれません。