谷川俊太郎詩集 いまぼくに/作:谷川俊太郎 選詩:水内喜久雄 絵:香月泰男/2005
理論社から出ている「詩と歩こう」という児童向けのシリーズ。
この出版社のHPのトップにある
「こどもがおとなにそだつ本。おとながこどもにかえる本」
という紹介文がとてもいいなあ思う。
詩集の感想って、どう書くべきなのかな。難しい……もう、読んで下さいとしか言いようがないような? それでも、自分が1年後にこれを見て、内容を思い出せるぐらいのことは書いておきたい。せっかく巡り合った一冊なので。
『愛』『平和』『生きる』
この3つを軸に、谷川俊太郎の詩が収められている。国語の教科書や生命保険のCMで有名な「生きる」や「朝のリレー」もあった。
中でも刺さったのは、「あい」
愛とはなにかを、淡々とつづったもの。
子どもでもわかりそうなことばの羅列だけれど、そのことばの選択、組み方にハッとさせられる。
この詩集の選者は、水谷喜久雄氏。この人は谷川俊太郎の詩が大好きすぎて、作品を通りこして本人のことも好きになってしまいました、というのろけ話(いい意味)が「谷川俊太郎さんをたずねて」という題でつづられている。
この人の谷川俊太郎への情熱は、推し作家の作品が好きすぎて、普段その人がどんなことを見聞きしたり考えたりするのかな、とストーキングしたくなる気持ちだ…わかる…と共感を覚えた。