ムーンライト/バリー・ジェンキンズ/2016
内気で無口な男の子のシャロンは学校でいじめられているが、友だちのケヴィンとは仲がいい。シャロンはいつしか彼に友情以上のものを感じはじめる。
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主人公の成長を少年期、青年期、成人期の3部に分けて追っていく美しい映像作品でした。
話の展開に『運命は行動の結果である』を強く感じました。「あのときもし○○してたら…」と思っても時間はどんどんすぎていくし、さらにその上にできごとが重ねられていくわけで…
あと、母親と息子の愛憎に胸が痛くなりました。シャロンの母親はヤク中で、息子に金をせびるほど落ちぶれている。怒ってシャロンを罵倒していたと思ったら、次の瞬間には「駄目な母親でごめんなさい…」と泣きじゃくったりする。母親も息子もとても辛いと思いました。
そんな中売人フロムとその恋人のテレサが本当にあたたかくシャロンと接するんですが、母親はそれが気に入らない。板挟みになってシャロンは苦しむ。
フロムと夜の海にきたときの会話がまるで詩のようで最高でした。
俺も昔はお前みたいなチビで
月が出ると裸足で駆け回っていた
月明かりを浴びて走りまわっていると
黒人の子供が青く見える
ブルーだよ
お前はこう呼ぶ
ブルーと
自分の道は自分で決めろよ
周りに決めさせるな
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【本作り24日目】
地味に本文修正を続けています。けっこう誤字脱字が多くて、どうやったら凡ミスって無くなるんやろな〜?と妹に聞いてみたら、「誤字脱字が一個あるごとに一回刺されるぐらいの心づもりしてたらいいんじゃね?」と言い切られました。
ぼっち作業で現実的な手法としては、読み上げ機能がいいです。自分の文章をひたすら機械が朗読してくれるやつ。ただただ拷問でしかないですが…!