久保修の切り絵展
去年の10月、豊中まで行ったのにすっかり書くのを忘れていました。
はじめてこの人の作品を目にしたのは、2012年の京都駅伊勢丹の美術館『えき』での展示でした。
久保氏の切り絵の題材は、日本の原風景、食材、建築物、たまに異国の風景など。
切り絵は線が強く出て、色も区画ごとにはっきりと分かれているから、潔く鮮やかで好きです。
この人はもともと建築家を志していたらしい。たしかに、建築物の整然とした佇まいは、設計図のようです。東京丸ノ内駅の精巧で巨大な作品の迫力に圧倒されました。
あと、彼は作家の小松左京と親交があるらしく、物販コーナーの久保氏の著書の前書きの寄稿文章がすごく印象に残りました。
・大阪天満宮→上にあるから首が痛くなる
・白と黒で表現する
・鯛→魚屋で買ってきたものを三尾つかった
・セントパトリック大聖堂
氏曰く、スケッチと下絵を描くためには…
「穴のあくほど観察する→考える→観察する→落とし込む」
だそうです。
物販コーナーで買ったのはこれ。
海の上での源平騒乱絵図がすごすぎて衝動買いしました。