CF班

まる子ムの生息地です。本読んだりゲームしたり。

そもそもなんで書きはじめたんだっけな

メタルギアが好きなのですが、ツイッターでフォローさせていただいてたメタルギア関連の方々がこぞってデトロイトをプレイされていて、少し興味がわく。そしてみんなコナーくん可愛いと言っていてしっかり影響を受ける。

某人気ゲーム実況者がその時ちょうどデトロイトを実況していたので見る。え、ハンクおじさんかっこよすぎでは?と支部でハンコナを漁る日々がはじまる。

作中で接点ゼロの900とギャという組み合わせが存在することに仰天する。腐女子の想像力のたくましさすごすぎると心の底から思った。嫌なやつでしかないぎゃびんに900がコーヒーぶっかけて爽快!みたいに思ってた。最初は。しかし、支部の9ぎゃの神々の小説を読んでいくうちに、沼の深くまではまっていることに気づく。

自分もデトロイトをプレイする。こんなに精神をえぐられるゲームだとは思わなかった。正直シンドイ。でも、なんとかひととおりクリア。ギャビンは徹頭徹尾、ただの嫌なやつでしかなく笑った。海外ドラマとかではやく死んでくれないかなっていう位置にいるタイプのキャラ。900は未だに出会えてすらいない。完全に神々の創作だけで900のイメージが固められてしまっているYO

これだけでは、書き手側にまわることはない。文章を書くことは昔から好きだったが、小説を書いたことは今まで一度もなかった。二次創作においては、完全に読み専として神の創作を拝んでいる立場だった。それで幸せで、満たされていた。それなのに……

これと同じ時期に、昔読んだ神林長平の「膚の下」を再読した。内容ほとんど忘れてた。月戦争を経て、地球が滅びようとしている未来の話。人類は火星に避難して冷凍睡眠し、その間に人造人間と機械人に頑張ってもらって、地球を人の住めるレベルの環境まで戻してもらおうとする。物語の主人公は、その人造人間(アートルーパー)の慧慈(けいじ)。慧慈は造られたときから成人で、兵士。でも、膚の下を流れる血は、人間のそれとなんら変わりはない。人間と同じ扱いを受けられない慧慈は悩み、葛藤する。自分とはなにか、自分はなにを創造できるのか……重要な登場人物に、機械人のアミシャダイがいる。彼は何百年も稼働していて、とてもロボロボしい。彼と慧慈の交流がとてもいい。そう、この小説は、非人間からの視点の、人間を描いた哲学的な物語だった。『創造すること』『孤独について』『生命とはなにか』重厚なテーマが何層にも折り重なっていて、読了後は文字通り放心した。神林長平すごすぎる……と戦慄し、一生この人の作品を追い続ける、と決意した。

これを読んで、なにかを創作せずにはいられない衝動にかられた。ちょうどそのときに9ぎゃにはまっていたから、軽率に手を出してしまった。そのときにはまっていたのが別ジャンルだったら、そっちを書いていたかもしれない。へぼい私の文章ですが、ひとつだけ心がけていること。それは、いつも未来の自分に向けて書くようにしよう、ということ。いいことも悪いこともすぐに忘れるので。

まとまりのない文章になってしまった。でもこれだけはいえる。9ぎゃ尊い。以上!