JOJO展 in 大阪
はっきり言うと、この作品のテーマはありふれたテーマ 「生きること」です。
対照的な二人の主人公を通して、ふたつの生き方を見つめたいと思います。
「人間」と「人間以外のもの」との戦いを通して、人間賛歌をうたっていきたいと思います。
この作品がみなさんに喜びを与え、気に入ってもらえますように。
それではどうぞ。単行本第1巻 作者コメント
行ってきた。
自分はジョジョは第5部の黄金の風から入った。すべての話を通してアバッキオがいちばん好き。「大切なのは真実に向かおうとする意思」の話がすごく好きやから…(あと純粋に元警官というキャラ設定に惹かれて)
荒木先生は、コミックス第1巻で「人間賛歌をかきたい」とはっきり言っていて、その普遍的なテーマを30年間ずっと描き続けている。展示会では随所に「人間をかきたい」という意思がすごく感じられた。
奇抜なポーズ、色遣い、綿密な筆致、独特の擬音挿入…ジョジョが紹介されるときよく言われることやけど、これらはすべて、真に人間をえがくためのツールなんやなぁ。
生原稿のライブ感? というか、こうやってジジョの世界が作られてるのかーと感動した。
書き下ろしの承太郎とDIOのイラストかっこよかった。もうなんというか、色遣いが美しすぎて…うまく言えないけど、とにかく鮮やかだった。
2階の「ジジョリロン」という、荒木先生の創作での考えを展示してるところがおもしろすぎた。
・ストーリーの向かうところ
あくまでもジジョは少年漫画なので、ヒーローが前向きに成長していくストーリーを良しとする。くよくよ悩むのはダメ、一度落ちてまた這い上がるのも読者はうんざりする。でも、主人公が堕ちていくようなのは逆に良い。例→ウォーキングデッド、だと!
・キャラクターはとことん作り込む
キャラの細かい履歴書のフォームがあって、それに落とし込んで形作っていく。実際に展示されていた。好きなメーカーとか趣味とかセックスの経験とか…こんなことストーリー上で必要?というような細かいところまで。
・大切なのはリアリティ
岸辺露伴になぞらえて。彼は漫画家として理想の人。彼が言う通り、リアリティは大切。舞台になる場所を実際に歩いてみるとか。
・善と悪についての話
荒木先生本人の解説の機械借りた!その中の話。善のキャラも悪のキャラも、自分の信念を疑わない、どちらも「動機」が大切なのだ…
展示会の目玉の新作大型壁画は圧巻だった。12枚のほぼ等身大のサイズ。制作過程のVTRも流れていた。絵を描く人って本当にすごい……色をつけるのって大変なんやなぁ。
天変地異が起きない限り、ジョジョを描き続ける。僕の仕事はジョジョなので。
最後の荒木先生のことばが印象に残った。
帰ってから、コミックスの第1巻出してきた。また読み直そう。