CF班

まる子ムの生息地です。本読んだりゲームしたり。

Kの日々/大沢在昌/2009

 

Kの日々 (双葉文庫)

Kの日々 (双葉文庫)

 

「消えた8千万を探せ」。探偵の木(もく)は、中国人の共犯者に裏切られた元暴力団員に雇われて、その裏切った中国人の元恋人「ケイ」が経営する雑貨店を張込みはじめる。ケイは果たして金を隠しもっているのか?

 

 

中国マフィア、悪徳刑事、暴力団東京湾に浮く死体、産廃業者(意味深)…いつも通りの大沢在昌節。話が進むにつれ少しずつキャラの情報が明かされていくのが激アツ。読者の先入観を利用した小さなどんでん返しの連続で、まさに読むジェットコースターあ〜〜〜熱盛ィ!!!

キャラが一堂に会する大クライマックスが激アツすぎてでいつもアア〜〜〜!!!と奇声を発してしまいます。

400ページ中最後の20ページで怒涛のフラグ回収。ゔえ゛え゛ーーー!!?の連続で疲れる。本当に(褒めてる)

この人の本は本当に「あとこんだけで終わるのにどうやって収拾つけるの!!?」といつもハラハラするんですが、最高に胸熱なクライマックスを経て完結していくんですよね…だから、本当に最後の1ページまで気が抜けないというか、力入れて読んでしまいますw

ハァ、最高でした。とくに好きなキャラは悪徳警官の鬼塚です。金に汚く野心家で、頭は切れる。あと産廃業者の畑吹も、若いながら容赦のなさそうな感じで恐ろしくて最高。

中国の黒核子(ヘイハイズ)の書かれ方も切なかったです。中国人のチンピラと暴力団員のワルの種類の違いとかも、ものすごくわかりやすいというか、どこからが本当でどこからがフィクションなのかわからんくなるw  描写にリアリティがありすぎて…

次はまんをじして、横山秀夫の「64」!楽しみ〜〜!