アンチポルノ/園子温/2016
ネタバレ満載です、すみません。
新宿スワンを撮った人の映画。
ロマンポルノというジャンルらしい。
SM好きならおススメって言われて見てみたけど、難しい……!
あらすじ、書けません。
が、無理やり説明すると、すごい才能をもつ人気小説家兼絵描きの京子が、アーティスティックな部屋にこもって創作活動をするが、悪夢に悩まされる。そもそも京子にはトラウマがあり……
みたいな感じかな?
モヤモヤだったので、wikiで知識補足した。
日活ロマンポルノの45周年記念で制作された作品のひとつらしい。
「70分前後」「10分に1回程度の濡れ場」「撮影は1週間」「製作費は定額」「オリジナルストーリー」というマニフェストが掲げられているんやって。
演劇みたいな感じでもあった。
確実なのは、主演の女の子のおっぱいのサイズ感と手触りよさそう、ということ。
あとセリフまわしが詩的だった。
よくわからなかったから、その印象的だったセリフだけ……
今日が誕生日だってことは黙っておこう。
もっとこう……まったく……ちっともうまくいってない。全然うまくない。少しもだ。
でもわたしのせいじゃない!
どうしたらいい?
崩れそうだ。もうダメかもしれない。
わたしのせいじゃない!
なにかがまちがってここまできた
ションベンもクソも大事なのに、出たのはゲロだけだ
純情すぎて、壊れそうな心をもった女じゃなきゃ売女にはなれない。
とにかく恥ずかしい。人間としてだめ。なにもかも。
いいね。いい身体してる。もっと使わなきゃ。酷使してこそ。
ポルノ映画だよ?わかってる?
わたしの裸はポルノじゃない。はやくポルノにしてください。
うっせえ黙ってろ。
お前になにがわかる。
私の苦しみの一滴でも理解できるのか。
わたしを閉じ込めている、すべてのクソみたいな忌まわしい自由を、クソみたいな下水に流してやるわ。この国の表現の自由などという、使えないヤツは、クソの中にぶち込んでやる。この国の女は、みんな自由に苦しめられている。この国の自由に騙されている。表現の自由を謳歌していることになっているけれど、誰一人として、自由を使いこなしてなんかいないの。この国の女は、【中略】自由に傅(かしず)いて、自由の奴隷になって、自由に振り回されて、自由になったフリをしなくてはいけないの。なあ犬!クソみたいな犬の自由を味わって、お前は売女か!
第一に、この国の男がクソ
第二に、この国の男がつくってきた自由がクソ
第三に、この国のどこか夢みる世界がクソ
【中略】
自分を偽って売女だと名乗るこのクソ女のクソ理由は、この国に住むすべての人間が一日にするクソの量よりもはるかに上、特上のクソ、大盛りのクソぐらい、大量の、理由がある
出口はどこ
ウイスキーの瓶の中で大きくなってしまったトカゲ。もう外に出ることはできない。
最後に
典子の首輪つけるときのエロさやばい。熟女の底力をみた。愛おしそうに髪をかき分けるしぐさ、いい。あと京子の目つき……
男女の濡れ場シーンはあまり興奮しなかったけど、マネージャーの典子がペニバンつけたパンクな女に犯されるシーンはえろかった。