her 世界でひとつの彼女/スパイク・ジョーンズ/2014
人工知能型OSに恋してしまう男の話。
この話に出てくるOSは、アレクサみたいなロボロボしい感じじゃなくて、人間の喋り方そのもの。会話の間とか切り返し方とか笑い声とか。声が本当にセクシー!主人公のセオドアは、面白くてキュートな彼女を好きになってしまう。彼女もセオドアの想いに応えようとする。
セオドアと時間を共に過ごすうちに、彼女は肉体を持てないことに劣等感を抱いて、それが原因でセオドアと喧嘩したりする。それでも仲直りして乗り越えて2人で楽しい思い出をつくっていく。
進化が止まらないサマンサ。「超知性」との接触後、彼女はOSどうしで言葉を介さずに会話するようになる。
ある日、サマンサがセオドアに打ち明ける。セオドアに愛をささやいている最中にも、彼女は同時に約8000の人間と会話をしていて、そのうち約600人と恋愛関係にあると……それでも、セオドアへの深い愛は偽りのないものだと訴える。
ラストは悲しかった。人間の型に合わせることは、OSの存在を否定することになるし、真に彼女を受け入れることにはならない。でも、セオドアにとって、彼女の考え方を理解することは難しい。
人工知能と人間の愛は幻想なのか…観終わったあと、しんみりしてしまった。
余談だけど、今観てるMR.Robotのアンジェラ役の女優さんが出ていた。偶然。相変わらず可愛らしくて好き。
素敵なセリフ
「恋はクレイジーなもの。いわば社会的に受容された狂気だと思うわ」
「心は四角い箱じゃない。愛すれば愛するほどふくらむ。…わたしはあなたのものでみんなのもの」
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再び文字を書くのが苦痛な時期にきている。定期的にくるこれなんなんだろね?本当に。つい読書に逃げてしまうんですよ。人様の本読むの楽しいよ〜〜〜〜アウトプットは痛みを伴うけど、インプットはそんなことないしね。年末に向けて図書館で本借りてきちゃったし