わたしはまた、すごいものを読んでいる…
神林長平『言壺』
なんて言えばいいんやろ……
世界の記述の仕方がね、ものすごいんだ(語彙ィー!!)
まだ全部読んでないんやけど、すさまじいものを読まされているということだけは、わかる。
「言葉」に関する、著者の考え方や気持ちが真摯に込められた短編集。
感動で打ち震えているのと同時に、安心した。
この人の著書をよんで、どれだけ素晴らしいかを的確に書きたいと思っても、なかなかうまくいかない理由が書いてあったから。
小説内の主人公の一人が、明言してる。
ぼくは、言語化しにくい気持ちを書きたいんだ、と。
全体を読み終わって初めて、読者のこころにせり上がってくる “何ものか” を書きたいのだ、と…
そりゃあうまく感動を伝えられないわけですよ!!
なにしろ、本人が言語化しにくいって明言してるんやから。
とにかく、すごい。
すごい……すごい。