CF班

まる子ムの生息地です。本読んだりゲームしたり。

とても恥ずかしいことを少しまじめに言ってみる

二次創作をするようになっていいことはたくさんありました。純粋に書いてる時楽しかったり、感想をいただけたり、新しい出会いがあったり、似たような性癖の友を見つけられたり。それは何事にも変えられぬ宝だと胸を張って言えます。

同時に想定外だったこともありました。それは、完結に向けて書いてるとき、他の方々の同カプ小説をまっっっったく読めなくなってしまったことです。人の書かれる話に没頭できなくなるというか……これには本当に困りました。

ROM専の頃は仮に書き手が100人おられたら、100通りのお話をありがたく読ませていただけて幸せな日々を送ることができていました。しかし書いてる最中にそれができないとなると、自分の話を書き進めるしか萌えを回収できないことになります。これは非常に苦しい状態でした。なぜなら常に自分の拙い文章に向き合わなければならず、しかも書かないと続きを読めない?という現実を突きつけられ続けるからです。あと単純に他の方のやつも読みたいのにできないのは辛いです。

書きたいジャンルがあったとしても、軽率に手を出すと書く楽しみを与えられるかわりに、読む楽しみの一部を奪われるのかもしれないと思いました。これってすごくこわいです……下手すると消化しきれない萌えに押しつぶされて病むかもしれないです(?)

しかしそれを踏まえてでも、創作をするようになってよかったなと思っています。なぜなら、自分で創るようになって、映画でも本でも、どんな媒体であっても創作者に敬意の気持ちを持つことができるようになったからです。

敬意を持って作品に接すると、作品のアラ探しみたいな不毛なことはやらなくなりました。そして人は人、自分は自分と区別して考えることができるようになりました。(昔は映画館で上映が終わった直後に「つまらんかった」と言う人にムカついていましたが、今は『その他の意見』という風に見られるようになり、穏やかな気持ちでいられるようになりました)どんな作品にもいいところは必ずあるという風に見ることができるのは、純粋にその世界に没頭するための助けになります。この能力を身につけられたことは今後の人生で自分を助けることになるんじゃないかな、となんとなく思っています。